マンションのリノベーションでできること・できないこと

18.10/11-Thu/住まい

自宅を購入して長い期間が経過し、家族構成が変わったり、建物自体が劣化したりするとリノベーションを計画するようになる人が少なくありません。リノベーションを実施するときには留意しておかなければならない点がたくさんありますが、マンションなどの集合住宅については物件特有の制約が多く、できることとできないことをきちんと整理した上で実施をすることが、リノベーションを成功させるポイントといえます。

 

“マンションを購入してもリノベーションが自由なわけではない”

 

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一戸建てのリノベーションは持ち主の責任のもとで自由にできるのに対して、マンションをはじめとする集合住宅のリノベーションは一戸建てほど自由に行うことはできません。これは、一戸建ては敷地とその中にある建物のすべてに持ち主の責任がおよぶのに対して、マンションは居住者自身に所有権がある専有部分と、居住者全員で構成される管理組合が管理する共用部分に分かれていて、責任の所在が異なることに起因しています。
原則として、集合住宅において持ち主の責任のもとでリノベーションができるのは専有部分に含まれる領域のみであり、共用部分については管理組合の構成員の多数が同意しなければリノベーションを実施することはできません。専有部分と共用部分の分け方は法律と管理規約で決められており、物件ごとに境界が異なっているため、リノベーションの実施を検討する際にはよく確認しておかなければなりません。

 

“マンションのリノベーションでできること”

 

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マンションのリノベーションで一般的に可能とされることの一つは、部屋の間取りや内装の変更です。子供部屋を設けたり、居間や寝室の配置を変更したり、壁紙を全く別のデザインに変えるなど、比較的自由に行えるようになっているマンションがほとんどです。内部のバリアフリー化も可能であり、工事の内容によっては補助金制度を利用することができます。ただし、台所や浴室などの水回り設備は製品の交換は自由にできますが、設置場所については配管などの配置に基づいて制限がかけられていることがあるので、管理規約を読んで移動できる範囲を確認しておく必要があります。
また、天井の高さはコンクリートの表面から内側の空間内であれば、専有部分にあたるため自由に変更することができます。ドアについては内部の空間にあるものは自由に変更することができ、玄関に設置されているものは内側のシート貼り替えや塗り替えのみが可能です。

 

“マンションのリノベーションでできないこと”

 

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マンションのリノベーションをしたいときに実施できない工事の例をいくつか挙げると、まず玄関ドアやサッシの交換については大抵の物件で不可能です。これはサッシと玄関ドアの外側(廊下側)は共用部分にあたるためで、劣化してきたからといって勝手に新しいものに交換することはできません。バルコニーやベランダも、全体が共用部分に該当し、災害時には避難経路にもなるところなので、広くしたり手すりの高さを変えるといった工事は行うことが不可能です。
また、部屋の間取りを変える際に配管の配置も一緒に変更したいと考える人は少なくありませんが、給排水管やガス管、電気やケーブルの配線はすべて共用部分に置かれているため、勝手に配線の仕方を変更してはいけません。電気については容量の変更も禁止されている所が多いので、IHクッキングヒーターなどの電化製品を設置する際には注意しましょう。

 

マンションのリノベーションでは、法律や管理規約に基づいてできることとできないことが定められており、きちんと把握した上で工事を実施しないと他の居住者や管理組合との間でトラブルが生じるおそれがあります。工事を実施する際には管理規約を参照したり、管理組合や業務委託をしている管理会社に直接確認するなどして、リノベーションが可能な範囲を明確にしておきましょう。


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